2015年11月24日火曜日

④改装について

改装は、模様替えの様な軽微なものから、設備の入れ替えや増改築といった大規模なものまで様々です。
まずは改装する主旨をはっきりさせます。(目的と期待する結果)
改装の主旨がはっきりすれば、改装にかける予算が決まり、後は実務上の問題だけです。
そのお店を施工した取引先と繋がっていればそこに頼むのが一番です。
増築や大規模改装の場合は状況により設計も必要になってきます。
現実の状況と照らし合わせて、改装の主旨を再度確認しましょう。
予算上の問題はあると思いますが、中途半端な改装だけはしない事です。
修繕とは経費であって、店を維持運営するために劣化や不備を「元のあるべき状態」に復旧させる目的の行為なので、復旧した時点で目的(費用対効果)は完結します。
改装とは投資であって、「本来あるべき状態」に改造することで「目的を達成させる」ための行為なので「本来あるべき状態」と「目的を達成させる」との間に、明確な相関関係が必要です。
そして、目的が達成されることにより投資回収が可能となり費用対効果が発生します。
大手企業の運営するチェーン店の多くも、修繕の延長線で改装を実施しているのが実態ですが、回収見込みのない投資はすべきではありません。
回収の概念として売上や客数増に限らず、作業効率の向上による人件費率の低下や、労働環境の改善といった直接的に数値化できない側面を要素としてみることも必要かもしれません。
      
改装工事を表面的な金額だけで判断すると、大きなリスクを背負うことになります。
既に営業している店舗で実施されますので新店よりも多くの制約を受け、コスト的にも割高になる場合が多くなります。
改装規模によっては休業をせずに実施する方法もありますがコスト面、出来栄え等を考慮すると、改装期間は店を閉め、リニューアルオープンを前面に打ち出す方が効果は大きいでしょう。

従業員のモチベーションを含めて総合的に「改装」することが非常に重要です。

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